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漢方のヒミツ

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漢方薬ってなに?①

漢方薬の誕生秘話

漢方薬の誕生秘話

自然の恵みを利用した漢方薬

ショウガやシャクヤクといった植物、石こうや滑石といった鉱物などからできた生薬を複数組み合わせて作られた薬です。古代中国で生まれ、何千年にもわたって行われた治療とそれによる知見から、どの組み合わせがどのような効果を生むか、体に悪影響を及ぼす可能性はないかが確かめられ、体系化されました。現在の漢方薬も当時と変わらない自然の恵みを利用し、効果を引き出しやすく進化しています。

自然の恵みを利用した漢方薬

中国に生まれ、日本で育つ

日本に中国から渡ってきたのは5〜6世紀頃のこと。代表的なものに薬用人参、桂皮(けいひ)、甘草(かんぞう)、大黄(だいおう)などがあります。長い間、中国から継続的に中国伝統医学の手法が伝えられていましたが、江戸時代の鎖国により途絶えます。それと同時に、理論が複雑化してきた中国伝統医学の見直しが行われ、症状から使用するべき薬が決まる治療法として確立されています。

自然の恵みを利用した漢方薬

西洋医学との区別のため「漢」の名が用いられる

明治時代には西洋医学が流入。もともと日本では中国伝統医学=医学と認識していたため、西洋医学と中国伝統医学の差別化が必要になります。そこで中国伝統医学が生まれた漢の時代にちなみ、中国伝統医学には「漢」の文字が当てられます。その後、日本の風土や気候、日本人の体質やライフスタイルに合った「漢方」となって進化を遂げます。このように現代の医療で用いられている漢方薬は、日本の伝統医学として発展したもの。中国の伝統的な医学で知られる「中医学」とも異なるものです。

自然の恵みを利用した漢方薬

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