体から余分な熱を取り除き、
バランスを正す
「防風通聖散」は、お腹周りの脂肪が気になる「肥満症」に効く薬として注目を集めている漢方薬です。防風通聖散は、漢方の古典である『宣明論(せいめいろん)』にも収載されています。生薬名である「防風」と「聖人(すぐれた人)」を意味する「通聖」にちなんで名付けられました。体の中に溜まりやすい余分な熱を取り除く作用があり、お腹周りについた皮下脂肪だけでなく内臓脂肪を燃焼させ、肥満症を改善しやすい体質を作るのに有効です。
脂肪細胞を活性化させて消費エネルギーを高める働きがあり、代謝が活性化すると、発汗・排便・利尿作用により、体内に溜まった老廃物を排出しやすくなります。防風通聖散の作用は肥満症だけにとどまらず、高血圧や肥満に伴うその他の症状についても効果が認められています。具体的には、動悸や肩こり、のぼせ、便秘、吹き出物(にきび)、むくみなどです。